
選択式と択一式、どう勉強する? 条文に「違和感」を持てるまで覚える/何択まで絞れたかを意識する
選択式と択一式を、勉強のうえでどう考えるか。筆者の考えを書きます。条文を「違和感が出るくらい」に覚えること、そして演習で「何択まで絞れたか」を意識することの2点です。
知識を身につける段階では、分けずに勉強していました
筆者は、幅広く知識を身につける段階では、選択式と択一式を分けて勉強していた意識はあまりありません。一方、問題演習の段階では、問題集も別々に出ていることが多いので、多少は分けて取り組んでいました。
また、試験の性質には違いを感じていました。
- 択一式は、出題の範囲が幅広い
- 選択式は、奇をてらった問題がまあ1問くらいはある
条文は「違和感」が出るくらい覚える
選択式は、問題ごとに空欄が5つあり、それぞれ選択肢から1つ選ぶ形です(第58回の選択式試験問題より)。
筆者が大事だと思うのは、条文を自分の中で違和感が出るくらいに覚えられているかです。
書く試験ではないので、一言一句まで覚える必要はありません。たとえば労働基準法の第1条くらいは、多くの人が空で言えるくらいになっているはずです。それと同じように、頻出のものは何回も言えるようにしておきます。
選択肢には、似たようなものが並びます。そのときに「あれ、何か違う」とパッと思えるくらいにしておかないと、まずいと考えています。
5つ全部分かるのは難しい
筆者の実感では、「そこを聞くか」という空欄が毎年あります。5つ全部を分かろうとすると苦しくなります。
そこで筆者は、次のように考えていました。
- 5つのうち、3つは分かっておきたい
- 残りの2つで、候補を絞る
4つまで分かれば、残り1つは消去法でいけます。ただ、候補を2つまでしか絞れないこともあります。
ここからは、あくまで「たとえば」の考え方です。
たとえば、半分の空欄は自信を持って答えられ、残りの半分は2択まで絞れたとします。2択は1/2で当たりますから、全体では7割5分くらい取れる計算になります。
もちろん、実際の試験でこの通りになる保証はありません。大切なのは、「分からない」を一つにまとめず、「どこまで絞れたか」で分けて見る視点です。
演習では「何択まで絞れたか」を意識する
問題演習や模試では、点数だけを見るのではなく、何択まで絞り込めたうえでの結果なのかを意識したほうがよいと筆者は考えます。点数を見れば、だいたいのことは分かります。ただ、どの論点で、何択まで絞れていたのかを意識して勉強すると、見えるものが変わってきます。
意識するのは、次の3つです。
- 論点(科目と項目)
- 何択まで絞れたか
- 正解したか
参考:第58回の基準と配点
基準は年度によって変わります。参考として、第58回(令和8年度)の場合を示します(「第58回(令和8年度)社会保険労務士試験の合格基準及び正答」)。
- 選択式は、空欄1つにつき1点、1科目5点満点、合計40点満点。基準は総得点25点以上かつ各科目3点以上(ただし、雇用保険法は2点以上)
- 択一式は、各問1点、1科目10点満点、合計70点満点。基準は総得点47点以上かつ各科目4点以上
- この基準は、試験の難易度に差が生じたことから、昨年度試験の基準を補正したものと明記されています
次の試験の基準は、今の時点では分かりません。
