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科目ごとの「頻出」はどこか:23回分の出題から見える重さ

社労士試験の勉強を「何から始めるか」で迷っている人へ。自社の集計(2026年9月時点)では、第36〜58回の23回分の本試験で、同じ条文が何度も出ていました。この記事では、その出た回数を手がかりに、勉強の順番を決める考え方を紹介します。

集計のしかた

自社の集計(2026年9月時点)で、元にしたのは第36〜58回の本試験1,683問です。数える単位は「条・項」で、23回のうち何回その条・項が出たかを数えました。ランクは次のとおりです。

  • A:23回中5回以上出た
  • B:2〜4回出た
  • C:1回以下

根拠(条・項のほか、通達・判例・白書も含む)全4,956件のうち、Aは506件、Bは1,388件、Cは3,062件でした。Aは約1割、Cは約6割です。よく出るところは、全体のごく一部に集まっています。

なお、この集計は根拠の付け方が浅い版にもとづいています。確認が進めば、数字は動きます。

出た回数のトップ10

23回中、何回出たかの上位10件です(自社の集計・2026年9月時点)。

  • 21回:健康保険法 第3条第7項(被扶養者)
  • 20回:労働基準法 第24条第1項(賃金の支払5原則)
  • 20回:健康保険法 第3条第1項(被保険者)
  • 18回:厚生年金保険法 第58条第1項(遺族厚生年金の支給要件)
  • 18回:健康保険法 第104条(資格喪失後の傷病手当金)
  • 17回:国民年金法 第7条第1項(被保険者)
  • 17回:国民年金法 第30条第1項(障害基礎年金の支給要件)
  • 16回:労働基準法 第89条(就業規則の記載事項)
  • 16回:労働基準法 第32条(労働時間)
  • 16回:健康保険法 第41条第1項(定時決定)

10件のうち、健康保険法が4件、労働基準法が3件、国民年金法が2件、厚生年金保険法が1件です。「被扶養者」は23回中21回、ほぼ毎回の本試験に出ていたことになります。

科目ごとの「A」の数

ランクAの条・項がいくつあるかを、科目別に見ます(自社の集計・2026年9月時点)。

  • 労働基準法・安全衛生法:89
  • 労災保険法・徴収法:59
  • 雇用保険法・徴収法:78
  • 労働一般常識:11
  • 社会保険一般常識:6
  • 健康保険法:84
  • 厚生年金保険法:80
  • 国民年金法:97

一般常識を除く6つの科目には、何度も出る条文がそれぞれ数十から100件近くあります。まずここを固めるのが、順番の出発点です。

一般常識は戦い方が違う

一方、労働一般常識のAは11、社会保険一般常識のAは6と、極端に少なくなっています。この2科目は白書と統計が中心で、同じ条文が繰り返し出る科目ではないからです。

条文を何度も回して固めるやり方は、ほかの科目ほど効きません。一般常識には、別の作戦が要ります。

順番の決め方

この集計から言えるのは、次のことです。

  • 最初は、ランクAの条文から固める(トップ10のような、何度も出ている条文)
  • ランクBは、Aの次に広げる
  • ランクC(1回以下)は後回しにする。捨てるのではなく、順番を後ろに置く
  • 一般常識は、条文の頻度ではなく、白書や統計に目を向ける

迷ったときは、「この条文は23回中何回出たか」を基準にすると、勉強の順番が決めやすくなります。出た回数は結果を約束するものではありませんが、時間が限られる受験生にとって、先に手を付ける場所の目安にはなります。

私たちも、この集計をもとに、アプリ「社労士勉強くん」に入れる問題を作る順番を決めています。スマホで1問だけでも、まずは出る回数の多いところから触れてみてください。

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